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「砂とカサブランカ」
かかと鳴らしステップで刻むリズム
雑踏の中に響くビート
焼けた肌スカート翻し
うねりを抱いて手を叩きクラップ
黒い眼見つめる街の底
喜びも哀しみも
全ての感情の糸を解いて
踊り続ける
見知らぬ街から街へ
軋む荷馬車は走るよ
車輪の跡は遺らない
情熱の軌跡
時間と風がさらっていく
ある街角、集まる人
それぞれの重い荷物を
そっと足元に降ろして
同じリズムに揺れる夜
その男は胸に抱いた
カサブランカの花束
見つめる眼差しの先には
叶わぬ恋よ
乾いた砂埃撒いて
軋む荷馬車は走るよ
疲れ果て眠る少女と
二度と叶うことのない
約束を乗せて
街の音が朝を告げる
まだまだゆけるわ旅の途中
廻り続けるこの時の車輪
乾いた風に髪をなびかせ
まだまだゆけるわ旅の途中
人知れず流す涙を
巡る月だけが其れをみてる
まだまだゆけるわ旅の途中
廻り続けるこの時の車輪
いつかは終わるこの旅路の果てに
逢うべき誰かにきっとまた出逢うために
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